コロナ禍で結婚式や披露宴の延期が相次ぐ中、思い出を残すためにフォトウェディングを選択するカップルも増えている。そのなかで、婚礼衣装のレンタルを手掛ける神戸のドレスショップが、もっとカジュアルに2人の記念の写真を残してもらおうと、新たなコンセプトのお店を立ち上げている。
いのうえ株式会社が、「ウエディングサロンイノウエ神戸元町本店」(神戸市中央区元町通)の1階を改装して2021年10月にオープンしたお店の名は、「HARE mo KE(ハレモケ)」。フォトウエディング、ウエディングムービーをプランニングするだけでなく、日常でも着られる衣装などを販売している。店名は祭事など特別な機会(非日常)を指す「ハレ」と日常の「ケ」から付けられた。
「ハレ(非日常)とケ(日常)ではなく、『ハレもケ』という考え方を提案しています。これまでは結婚式と日常とは別のものだという概念でしたが、これからは日常の延長上での結婚式になっていくのではと考えています」というのは、いのうえ株式会社の代表取締役社長を務める井上芳昌さん。そこには、特別な装いは晴れ(ハレ)の日だけのものではなく、日々の暮らしに胸が踊るようなときめきを与えたいという気持ちが込められている。
今までにないスタイルの提案を行う「HARE mo KE」では、普段着でも活用できるワンピースのほか、真っ白なパーカーや長靴などが並ぶ。2人の思い出の場所で写真を撮りたい場合に、場所によってはなかなかウエディングドレスでは行けなかったりもするが、パーカーなどのカジュアルな格好であれば気軽に行くことができる。また、自宅でのパーティーなどでも使いやすい。
井上さんは「今までの結婚式のスタイルも残るが、2人だけの式という考え方も出てくるため二極化していくだろう」と分析した結果、1階を「HARE mo KE」にリニューアルし、同じ建物の2、3階部分はこれまで通り「ウエディングサロンイノウエ神戸元町本店」でドレスやタキシードのレンタルを継続。そのため、来店客は、自分たちのニーズに合ったスタイルを選択できるようになっている。
では、「HARE mo KE」の衣装を実際にどのように着用すればいいのか。「HARE mo KE」店長の浪花真実さんに聞いた。
「最近はSNSで二人だけの写真をとって結婚報告をするという方も増えてきました。ドレスにタキシードとまではいかなくても、おそろいのアイテムで日常に寄り添ったお写真を撮ることを提案しています。例えば、トップスはおそろいの白のパーカーを着て、下はボリュームのあるチュールスカートなどを合わせることで、ウエディングの雰囲気に持っていくことができます。ウエディングフォトとして活用いただいてもいいですし、カップルフォトとして活用いただくのでも構いません」
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年3月22日放送回より
◆「HARE mo KE」
神戸市中央区元町通1-8-4 1F
電話 078-977-8180
アクセス JR・阪神電車「元町」駅より徒歩5分
営業時間 平日11:00~19:00、土日祝10:00~20:00
定休日 火曜、水曜(※2022年5月以降は、火曜、第2・4水曜)
【公式HP】
【公式Instagram】
【2022年3月22日放送回…放送音声】