「心の旅」「あずさ2号」「銀河鉄道999」…ロマンと切なさにあふれる昭和の鉄道ソングたち | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「心の旅」「あずさ2号」「銀河鉄道999」…ロマンと切なさにあふれる昭和の鉄道ソングたち

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【中将】 次にご紹介する石川さゆりさんの「津軽海峡・冬景色」(1977)も今では見られなくなってしまった風景について歌われています。

 上野駅から夜行列車で青森駅まで行って、青函連絡船で北海道に渡る女性を描いてるんですが、青函連絡船は1988年に終航しているんですね。

【橋本】 鉄道ファンにとっては「そんな風景があったんだなぁ」と想像しながら聴くと、より感動できるかもしれませんね。

 でも「あずさ2号」もそうでしたが、なんで当時の曲って、失恋したらみんな北国に行っちゃうんでしょうか?

【中将】 永遠の謎ですよね。僕なんて失恋すらしていないのに、今年の冬は寒すぎて沖縄に行きたいとばかり思っていました(笑)。

 これまでご紹介した鉄道ソングは実際に存在した鉄道について歌ったものでしたが、創作世界の鉄道について歌い大ヒットしたものもあります。たとえば映画版アニメ『銀河鉄道999』テーマソングとして作られたゴダイゴの「銀河鉄道999」(1979)。

【橋本】 カッコいいです! この曲はアニメを観ているのでバッチリ知ってました。EXILEもカバーしてますよね。

【中将】 この前、ゴダイゴのタケカワユキヒデさんとお話する機会があったんですが、この曲を作るにあたりプロデューサーからもらったのは英語の歌詞と、でっかい車輪が動いてゆく感じの絵が1枚だけだったそうです。「汽車が空へと駆け上がっていくイメージなんだ」と聞かされ、この下から上にのぼりつめていくようなメロディーを思いついたそうなんですね。

【橋本】 鳥肌立つくらい天才の発想ですね! てっきり映像を観た上で作ったのかとばかり思ってました……。

【中将】 アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌「残酷な天使のテーゼ」の歌詞も、作詞家の及川眠子さんは企画書をパラパラと読んで、2話分のビデオを早送りで観ただけで歌詞を書いたそうです。わずかな手がかりからでも映像の世界観を最大限にくみ取ってしまえるのがプロですよね。


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中将タカノリ 橋本菜津美の 昭和卍パラダイス | ラジオ関西 | 2022/04/02/土 25:30-26:00

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