女子バレーボール・Vリーグ1部(V1)のヴィクトリーナ姫路は、兵庫県加西市などとともに、健康教室などを通して市民の健康増進を手助けしようというプロジェクトを始める。
ヴィクトリーナと加西市は、2019年に包括連携協定を結んでおり、これまでにバレーボール教室や応援ツアーを開催してきた。
加西市では、「誰もが健康で幸せ」である「健幸都市」を目指し、2015年に歩くまちづくり条例を制定し、歩きやすい道路環境を整備しウォーキングコースを設定するなどの運動ポイント事業を展開してきた。2019年(令和元年)にアプリを導入してからは3000人以上が参加してきたが、20~40代の若い世帯の参加が伸び悩んでいるという。
今回のプロジェクト「加西市DXソーシャルインパクトボンド事業」では、ヴィクトリーナが、6月から週に1回、教室型や動画配信による「エクササイズ教室」を実施し、参加した市民には加西市の「健幸ポイント」が与えられる。このポイントは、加西市内で使用できる地域限定通貨に交換できるほか、ポイントを使ってヴィクトリーナのグッズやチケットなどの抽選に参加できる。
また大手薬局チェーンの支援を受け、ヴィクトリーナは企業や学校向けの健康教室や出前授業も行う予定。「続かない・効果が見えない・楽しくない」と思われることが多いトレーニングを、「ヴィクトリーナの選手たちが参加することで楽しい時間に変えてもらえたら」(ヴィクトリーナ姫路・橋本明球団社長)としている。
またヴィクトリーナの球団社長付エグゼクティブアドバイザー・竹下佳江さんは、「バレーボールチームの健康に対しての取り組みを、市民の皆さんと一緒に進めていけたら」と期待を寄せた。
加西市の西村和平市長は、「健康は誰もが願うもの。このプロジェクトが大きな輪になるよう頑張っていきたい」と話した。