親と暮らせない子どもたちを一般家庭で育てる、里親制度の現状とは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

親と暮らせない子どもたちを一般家庭で育てる、里親制度の現状とは

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【濱田祐太郎(以下、濱田)】(このような団体のことは)今回初めて知りましたね。60年やってこられていて、引き取られた子どもが成長して、里親になるということもあるんですか?

【橋本さん】はい、お子さんが引き取った親の姿を見て、自分も里親になるということもあります。

――引き取ったお子さんに対して、生みの親ではないという話を打ち明けることもあるんですか?

【橋本さん】真実告知といいますが、里親になられたり養子縁組されたりした方には、「生みの親ではないけれども、あなたがとっても大切なんだよ。あなたに出会えてよかったよ」ということを子どもたちに肯定的に受け止めてもらえるように伝えてもらっています。

――いま、兵庫県で、親と暮らせない子どもの数はどのくらいいるのでしょうか?

【橋本さん】親と暮らせない子どもの数は、1546人。そのうち里親やファミリーホームで暮らしている子どもが、301人、乳児院が137人、児童養護施設が1108人という状況です。(※2021[令和3]年3月末の福祉行政報告例)

――里親は、登録制度と聞きましたが、今、何世帯ぐらいなんですか?

【橋本さん】いま、兵庫県では639世帯です。里親になるためにはいくつかの要件があり、例えば、▼養育についての理解や熱意がある。▼経済的に安定している。▼養育里親研修を修了していること、などです。

――年齢が高くても問題ないのでしょうか?

【橋本さん】年齢制限はないんですが、子どもが20歳になったときに、定年を迎える65歳ぐらいがいいのではないかと思います。養育里親以外にも、週末の土日や夏休み・冬休みに子どもを迎える「ボランティア里親」というものがあります。家庭や家族を知らない子どもたちが多いので、定期的に生活交流することにより、買い物の仕方など家庭の暮らしを学ぶ場となっています。


◆公益社団法人家庭養護促進協会 神戸事務所 HP




◆おやつからおつまみまで
【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】番組後半では、兵庫県丹波篠山市の社会福祉法人わかたけ福祉会が運営するパン工房「ワーキングたんば」の、「チーズスティックパイ」「ココナッツクッキー」「カシューナッツクッキー」が紹介された。パイ生地にチーズをかけてサクサクに焼いた「チーズスティックパイ」は、子どものおやつ、そして、大人のおつまみとしても人気の一品。また、クッキー類もおいしさとともに栄養面にも配慮されている。これらは、丹波篠山市障害者総合支援センター「スマイルささやま」併設のベーカリーカフェ「ふわり」で購入が可能。問い合わせはパン工房ワーキングたんば、電話・FAXは079-554-1567まで。

◆パン工房「ワーキングたんば」(「社会福祉法人わかたけ福祉会」HPより)

◆ベーカリーカフェ「ふわり」
兵庫県丹波篠山市東沢田240-1
営業時間 10:00~16:00
電話・FAX 079-554-1566
定休日 日曜・祝日・年末年始


【放送音声】

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