先日、なにげなく道を歩いていますと、作家の今村翔吾さんと出会いました。今村さんと言えば今年1月、戦国時代を舞台にした小説「塞王の盾」(集英社)で第166回直木賞に獲得した、いま注目の人気作家です。
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【わきたかし(以下、わき)】あら!? こんなところで!? どこに行きはりますのん?
【今村翔吾さん(以下、今村さん)】いやぁ、何気にウロウロしてるんです(笑)。
【わき】僕もウロウロしていまして、今、担当してるラジオ番組『バズろぅ!』(ラジオ関西)のネタ探しをしているんです。
【今村さん】それやったら同じですね。私も小説を書くにあたって、現地に行って調べたり、人にお話しを聞いたり、現場の空気を感じたりしながら小説を書いていくんです。常にウロウロしていますよ(笑)。
【わき】確かにキョロキョロしてはりましたもんね。
【今村さん】そうなんです。私はウロウロ、キョロキョロしながら、にぎやかに作業を前に進めて行く、作家らしくない作家なんです。