「もっと頼ってもいい」希望のメッセージを発信 サヘル・ローズと大空幸星が川嶋あいに語った“力の源泉” | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「もっと頼ってもいい」希望のメッセージを発信 サヘル・ローズと大空幸星が川嶋あいに語った“力の源泉”

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 シンガーソングライターの川嶋あいがパーソナリティを務めるラジオ番組『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(ラジオ関西、毎月第1・2週日曜午後5時〜)。4月10日の放送では、イラン出身で現在は日本で俳優・タレントとして活躍するサヘル・ローズさんと、『NPO法人あなたのいばしょ』の理事長を務める大空幸星さんがゲストに登場。現在の活動や今後の目標などに迫った。

写真左から、大空幸星さん、番組パーソナリティの川嶋あいさん、サヘル・ローズさん

 1人目のゲストは、7歳までイランの孤児院で暮らし、8歳で養母とともに来日したサヘル・ローズさん。これまでに想像を絶する苦難を乗り越えてきた彼女は今、俳優・タレントとして脚光を浴びる傍ら、国際人権NGOの活動を精力的に行い、世界各国の難民キャンプを訪れながら子どもたちに寄り添い続けている。

 2人目のゲストとして登場したのは、23歳の若さで『NPO法人あなたのいばしょ』の理事長を務める大空幸星さん。慶應義塾大学在学中に同NPOを設立した大空さんは、高校時代に大きな悩みに直面し、自ら命を絶とうとすら考えたこともあったそう。その経験を経て、24時間365日インターネットでつながることのできる“最後の砦”ともいうべき相談窓口を構築。これまで実に20万人を超える人びとの心に寄り添ってきた。

 コロナ禍となったことで、多くの若者が悩みを抱えながら我慢を続けている現在。大空さんは「世界的に見ると、日本はものすごく豊かな国なんですよね。しかしその一方で、子どもたちや若者がどんどん命を絶っていたり、虐待で亡くなる方も、残念ながら増えている状況がある」と問題提起したうえで、窓口に寄せられる相談の数が増加していることを明かした。

 大空さんの言葉に深くうなずいたサヘルさんは、「確かに、海外の方からすると日本はすごく豊かに見えますよね。しかし、豊かな割には国民の表情が決して幸せそうじゃないんですよね。一生懸命に経済を支えてきている方々の表情や目がどこか不安を抱えていて、孤立をしている。社会と組織のために数字と結果を出すけれども、一人ひとりが個人として生きられているのか。『本当に幸せなの?』と問いかけたくなる」と、現代社会に抱いている不安や疑問について語った。そして、虐待に苦しむ子どもたちはもちろん、大人たちにもはけ口がない現状を「誰も、どこにもSOSが出せない負の連鎖」だと話した。

 大空さんのNPOの相談窓口に寄せられる声の7割が、女性からの相談なのだそう。さらに、ひとり親の女性からの相談も非常に多いと聞き、川嶋は「(ひとり親の)女性の心のケアや社会的・経済的な援助には、何が必要だと思いますか?」と質問を投げかけた。それに対し、ゲストの二人はこのように答えた。

「地域のコミュニティが希薄になっていますし、これまでにあった大きなコミュニティがどんどんなくなって核家族化が進んでいるために、周りに“はけ口”や“受け皿”がないんだと思うんです。いかに“はけ口”や“受け皿”を増やしていくのか(が重要)」(大空さん)


2022年4月、ラジオ関西で放送スタート!
『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(パーソナリティ:川嶋あい)
【番組公式ブログ】

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