相続トラブルはお金持ちだけの問題?「いえ、誰にでも起こりうる問題です」 弁護士に聞く遺言・相続問題 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

相続トラブルはお金持ちだけの問題?「いえ、誰にでも起こりうる問題です」 弁護士に聞く遺言・相続問題

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――「寄与分」はどのように決定するのですか?

 遺産分割協議の中で、まず話し合いによって「寄与分」を決めますが、もし話し合いで決まらない場合は家庭裁判所で調停を行うことになります。それでも決まらない場合は、審判に移行し裁判所が決めることになります。

――兄弟間など身内での争いは避けたいですよね……相続トラブルを避けるためにやはり遺言書は書いておいた方がいいのですか?

 相続人同士での遺産分割争いや、トラブルの長期化を防ぐためにも、遺言書は作成しておいた方がよいでしょう。遺言書があるからといってトラブルが避けられるわけではありませんが、遺言書があることにより親の意見が分かるので、子供達は受け入れやすくなります。

 また、遺言書の内容によって感情的なもつれが起きないように、遺言書の他にお手紙を書くことを勧めています。最近では、ビデオレターと遺言書をセットで作ってくれる弁護士事務所などもあります。遺言書は、最後に作ったものが有効になるため、気が変われば何度も書き直すこともできます。終活の一環として作成しておくとよいでしょう。

――遺言書は自分でも作成できますか?

 自分で書くこともできますが、自筆証書遺言は法律上の決まりが多く、形式や内容に不備があると、無効になってしまうことがあります。そうなるとかえってトラブルを引き起こしてしまうこともあるため、専門家に相談する方がよいでしょう。

 兵庫県弁護士会遺言相続センターでは、電話にて遺言と相続に関する無料法律相談(20分)を実施しています。そこで簡単な説明を受けることができるので気軽にご相談ください。

――遺言書の保管はどうすれば良いですか?

 法務局で遺言書を預かる制度があります。希望すれば亡くなった時に遺言書があることを通知してくれるので、遺言書が見つからないという事態は防ぐことができます。詳しく知りたい方は、「遺言書保管申請ガイドブック」というものがあり、誰でももらうことができるので必要な方は法務局に足を運んでみてください。

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