アディダスの象徴「3本線」が生まれた意外な理由 「デザインではなく、機能的な意味でした」

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 ヨーロッパ最大のスポーツウェアブランドであるアディダス。2022年2月に開催されたミラノ・ファッションウィークでは、22年秋冬のグッチのコレクションとしてアディダスとのコラボレーションアイテムが披露されるなど、ファッションブランドとしても常に話題が尽きないブランドとなっています。

 アディダスを象徴するデザインといえばなんと言っても「3本線」です。スニーカーやトラックジャケットなどアディダスのあらゆるアイテムに施される3本線ですが、ではなぜアディダスは3本線をデザインとして使用することになったのでしょうか? アディダスジャパン広報事務局に聞きました。

アディダスはなぜ「3本線」をデザインとして採用したのか?
アディダスはなぜ「3本線」をデザインとして採用したのか?

 広報によると「スリーストライプス」と呼ばれる3本線は、もともとアディダスの創設者であるアドルフ・ダスラーによって、シューズの中足部をサポートするために設計されたものだそうです。創業当時に販売されていた革製のスポーツシューズは着用しているうちに伸びてしまったため、それを補強し、フィット感を高めるためのサポートとして3本のバンドで補強したのが始まりなんだとか。

 それがのちにロゴとして1949年に商標登録され、スリーストライプスは、現在までのアディダスの象徴的なデザインになっていきました。3本線は元々デザインとして生まれたものではなく、機能的な意味があったんですね。

スリーストライプスのシューズを手にする、アディダスの創設者であるアドルフ・ダスラー
スリーストライプスのシューズを手にする、アディダスの創設者であるアドルフ・ダスラー “3本線は”シューズの中足部をサポートするために設計したという

 そんなアディダスの3本線ですが、2019年6月にEU(欧州連合)の一般裁判所で「独自性が欠ける」として商標権を無効とする判断が下されたことはご存知でしょうか。アディダスの3本ラインはパターンでなく「普通の図形のマーク」であり、色など特定の使用を考慮していないと指摘されてしまったのです。

 当時は驚きを持って伝えられたニュースで、その後についてはあまり報じられることがありませんでしたが、担当者によれば「この判決によって、アディダスがヨーロッパで有する様々なスリーストライプスマークに関する商標権保護がなくなったという意味ではありません」とのこと。「スリーストライプス」に関して、線の向き・方向に関わらず、商標として保護されるためにはどうすべきか、EU司法裁判所から指導を受けながらさらに検討していきたい、とのことでした。

 最後に、アディダスの新モデルをご紹介。海洋環境保護に取り組む団体「パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ」とのコラボレーションシリーズが4月22日に発売されました。このコレクションは、海岸や海沿いで回収されたプラスチックゴミをアップサイクルして生まれた素材を使用。シューズの他にアパレルも数種類用意されています。進化を続けるアディダスのアイテムに注目が集まります。

ベーシックなスーパースターも「SUPERSTAR PARLEY(1万6,000円・税込)」としてサステナビリティな一足に
ベーシックなスーパースターも「SUPERSTAR PARLEY(1万6,000円・税込)」としてサステナビリティな一足に

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