大隈さんは、曽祖母が被爆者で、被爆校と呼ばれる小学校に通っていたという。『高校生平和大使』に参加したきっかけについて川嶋が尋ねると、「(核兵器は)76年前の出来事ではなく現在にも続いていて、自分の身にも迫っている脅威だと、自分ごととして捉えたときに、『なにか声を挙げる活動がしたい』と思ったのがきっかけでした」と語った。さらに、「活動を始めた当初から、家族や友人など、自分の周りの人たちに少しずつ自分たちの思いを広げられているなという実感があります。自分の無力さに悲しくなる時もあるのですが、(思いは)地道に広げられているはずだと思い、日々活動しています」と、現在の胸の内を吐露した。
世界中の人々の地道な努力の結果、2021年1月に『核兵器禁止条約』が発効された。このことについて、平野さんは「世界的な運動の大きな成果だと思います。しかし、(この条約が)生まれたからといって、これから育てなければ平和な世界というのは簡単にはこないというのが実感としてあります。ぜひこの『核兵器禁止条約』を育ててもらいたいなと思っています」と、真っ直ぐな思いを言葉に残した。
韓国への留学が決まっている大隈さん。川嶋からの「平和活動も含めて、今どんな夢を持っていますか?」という質問に対し、「韓国では日本語が通用しなかったり、『高校生平和大使』を離れたりすることから、自分なりの思いの表現や自己表現のしかたを身につけることが第一の夢」と答え、「そのことを通じて、これからも世界に向けて自分の思い(を届けること)や、核兵器廃絶を目指していきたいと思っています」と、これからの展望を語った。
※ラジオ関西『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』2022年5月1日放送回より
2022年4月から、ラジオ関西で放送スタート
『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(パーソナリティ:川嶋あい)
【番組公式ブログ】
「明日への扉〜いのちのラジオ+〜」
— 明日への扉〜いのちのラジオ+〜 (@asu_heno_tobira) April 27, 2022
日本屈指のラッパー晋平太さんと平和活動を続ける高校生グループのスタッフ、平野さん、大隈さんが共演。ノーベル賞候補に連続でノミネートされている彼らの運動、平和への想いを晋平太さんが圧巻のフリースタイルラップで見事に表現します!是非お聴きください! pic.twitter.com/EwHTLgKzeh