大切なのは「黒色同士のメリハリを意識すること」だそう。「一見、黒といっても色幅は広く、素材別にもいろいろと表情に違いがあります。一辺倒に同じ黒で合わせてしまうと、メリハリのないただ暗いだけの空間で、全体の印象もぼけて見えます。ブラックコーディネートでは、黒と黒を互いに引き立たせるように、布と革、石と木とスチールなど材質別の表情の違いを生かしていただくのがおすすめです」(真砂さん)
そしてもう一つの重要な点が「“フォーカルポイント”を作る」こと。フォーカルポイントとは、いわゆる“人の視線を集める場所”で、「空間に足を踏み入れたときに初めにぱっと視線が向くポイント」とのこと。真砂さんは「センスがいいと感じるインテリアの空間には必ず設定してあります。黒を際立たせるための、アクセントを一つか二つ決めていただくとよいと思います」と提案する。
最近では、ソファにも既成概念を変えるようなものが出てきているという。「Angelo」というソファがその一つ。songdream KOBEで取り扱っていて、2021年に一番人気が出たモデルは「新しい発想のもとに生まれた、自由な使い方ができる魅力的なソファ」だそう。「シート本体と背クッションが独立したフレキシブルなソファで、前後左右の概念がありません。コミュニケーションも取りやすい。ソファが空間を区切るように配置する方におすすめで、圧迫感がなく空間を広く見せられます」と真砂さん。
休息やくつろぎの空間であり、コミュニケーションの場であり、今では仕事場にしている人も増えた自宅のインテリア。プロのアドバイスで、より快適なものにできそうだ。
【songdream KOBE】
ヨーロピアンモダンスタイルのインテリアメーカー。ヨーロッパ人デザイナーを起用し、海外から直輸入して販売を行う。六甲ライナー・アイランドセンター駅直通の神戸ファッションマート3階。営業時間は午前10時~午後6時。水曜定休
【「songdream KOBE」 神戸ファッションマート公式HP内】