――症状はどういったものでしょうか?
主な症状は腰の強い痛みです。寝返りや起き上がる時の動作でも痛みを訴えます。進行具合によっては神経障害が起こり、痛みのほかしびれが生じる場合もあります。
――転んだわけでもないのに急に腰が痛いとなると、患者さん自身では骨折していると気づけないかもしれませんね。
そうですね。ですので、動けなくなるほどの腰の痛みを感じたら、まずは背骨を調べていただきたいです。
――検査はどのように行いますか?
X線検査のほか、初期で骨折が分かりにくい場合はMRIを使って調べます。
――治療方法について教えてください。
一般的にはコルセットで腰部を固定し、安静にして自然に治癒するのを待ちます。また、最近はさまざまな手術療法が出てきており、例えば損傷した骨の部分にセメントを注入し、骨を支えつつ痛みを取るという方法もあります。
――腰椎圧迫骨折を予防する方法はありますか?
やはり骨粗しょう症が主な要因ですので、骨粗しょう症と診断された方は処方された薬をきちんと飲むこと。そして、バランスの良い食事をとること、特に骨の重要な構成成分であるカルシウムを十分に摂取するように心がけましょう。