3年ぶりに新型コロナウイルス感染防止対策としての行動制限がなかった2022年のゴールデンウィーク期間中(4月29日~ 5月8日)、近畿・四国の海を管轄する(※)第五管区海上保安本部管内で、プレジャーボートのエンジントラブルや衝突、釣り人の海中転落などの事故が相次いだ。
※ 第五管区海上保安本部が管轄するのは、兵庫(日本海側を除く)・大阪・滋賀・奈良・和歌山・徳島・高知の各府県
●船舶事故 11隻(昨年比3隻増)
事故種類別では、機関故障が4隻発生したほか、昨年0隻だった衝突が3隻(単独衝突含む)発生した。
●人身事故 3人(昨年比2人増)死者・行方不明者 1人(病死とみられる)
海上保安庁では本格的なマリンレジャーのシーズンが到来するのを前に、注意を呼びかけている。
昨年よりも期間が3日長かった2022年のゴールデンウィーク(※)、特に後半(5月3日~9日)は天候にも恵まれた。新型コロナウイルス禍で、ブームとなっマリンレジャー、海上では「密」を避けられるが、開放感から安全確認を怠り、天候を確認せずに危険な状況にさらされたケースが目立つ。
※ 2022年ゴールデンウィーク期間 4/29(金)~5/8(日)10日間
2021年ゴールデンウィーク期間 4/29(木)~5/5(水) 7日間
【兵庫県東播磨港・釣り人海中転落】
5月8日、67歳の男性が防波堤でクーラーボックスに座って釣りをしていたところ、前方に倒れこみ海中転落、病院に搬送されたが死亡(病死とみられる)。
【高知県黒潮町入野海岸・子どもの漂流】
5月8日、波打ち際で遊んでいた保護者3人・10歳~11歳の子ども5人のうち子ども2人が沖へ流されたが、付近にいたサーファーらに救助された(命に別条なし)。