「水上バイクの危険行為、目を光らせ…」明石の海岸、夏に向けパトロール! 明石市・神戸海保・明石署など | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「水上バイクの危険行為、目を光らせ…」明石の海岸、夏に向けパトロール! 明石市・神戸海保・明石署など

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 本格的なマリンレジャーシーズンを前に、ゴールデンウィーク期間中、 明石市や神戸海上保安部、兵庫県警・明石署などが林崎・松江、藤江両海岸(兵庫県明石市)で合同パトロールを行った。

パトロールは兵庫県、明石市、神戸海上保安部、明石警察署、国土交通省・神戸運輸監理部などが合同で実施<2022年4月30日午前 ※画像提供・神戸海上保安部>
条例施行の影響もあり、水上バイクの航行は海岸から十分に距離を取り、危険行為は見受けられなかったという<2022年4月30日午前 ※画像提供・神戸海上保安部>

 明石市では海上での水上バイクの危険行為に対し、懲役刑を含む罰則を盛り込んだ「明石市水上オートバイ等の安全な利用の促進に関する条例」が制定し、3月30日に施行されて初めてのシーズンを迎えることから、海岸でマリンレジャーを楽しむ人に、夏場に向けての海難防止を呼びかけ、条例を周知するのが狙い。

明石市独自の水上バイク危険運転防止条例、全国の市町村では初<※画像提供・明石市>
明石市では大蔵海岸や林崎松江海岸など4か所に設ける「遊泳者安全区域」での危険行為を想定<※画像提供・明石市>

 プレジャーボートなどとともに、「”3密回避”の屋外レジャー」として注目される水上バイク。その運転に必要な「特殊小型船舶操縦士免許」の試験合格者は、コロナ禍以前では年間1万人台で推移していたが、コロナ禍の2020年度以降は毎年約2万2千人と倍増した(一般財団法人・日本海洋レジャー安全・振興協会調べ)。

パトロールを行った林崎・松江海岸~藤江海岸 <※航空写真提供・明石市>

 明石市では、大蔵海岸や林崎松江海岸など4か所に設ける「遊泳者安全区域」での危険行為を想定。これらの区域をブイで2重に囲み、遊泳者の安全を確保する。このブイを突破したうえで危険行為をした者を刑事告発の対象とする。さらにゴールデンウィークまでに高性能の監視カメラを13台設置。条例に基づき、兵庫県警や海上保安庁などの取り締まりを強化している。

2019~2021年・海難種類別水上バイク事故統計<※データ提供・第五管区海上保安本部>

 パトロールを行った神戸海上保安部などによると、水上バイクの騒音に関する苦情の通報は数件あったものの、航行については海岸から十分に距離を取り、危険行為は認められなかったという。
 今後もマリンレジャーに訪れた人たちが安全な海を共有できるよう、各機関は積極的に海難防止活動を展開したいとしている。

海岸でのマナーアップ、条例の周知など重点的に<2022年4月30日午前 ※画像提供・神戸海上保安部>
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