「雨の日を面白く便利に乗り越える!」というアイデアの、ユニークな傘『Sa傘(さかさ)』が話題です。昨年から今年5月までの販売数は、傘業界で「ヒット」とされているラインを超える5000本以上! 全国の取り扱い店では現在も品薄状態が続いていて、現在、6月の販売に向け増産中とのこと。どのような傘なのでしょうか。
考案したのは、国内シェアNo.1の傘ブランド「Waterfront」。『Sa傘』の「逆転の発想」について、同ブランドを運営する株式会社シューズセレクションの社員で、給与の大半を傘に注ぎ100本を超えるコレクションを持つという「傘ソムリエ」の土屋さんに話を聞きました。
■「逆転」の発想(1) 水濡れしらず! 傘の表裏が逆さに
『Sa傘』はその名前の通り、普通の傘とは”逆さ”の向き(外側に向かって)に閉じます。濡れた面が内側に入るので、触れることで周りの人や自分自身を濡らしてしまう心配がありません。
閉じるときに水を切る必要がないため、時短効果も! 特に便利なのが「車を乗り降りするとき」です。乗り込んでから傘を閉じることができ、体も車内も通常の傘より濡れにくいことから、「車用の置き傘」として『Sa傘』を購入する人も多いのだとか。
■「逆転」の発想(2) 傘立ていらず! ”自立”する骨
閉じると、逆向きの太くて丈夫な骨が支えるため自立します。レジ会計の時など、少し傘を置きたい場面で役立ちます。傘立てがない家や勤務先などでも、置き場所に困らずに済みそうです。雨風が強い日に壊れにくいのもうれしいところ。
長さは普通の傘と変わらず、自立するほどに太く丈夫な骨であるにも関わらず、重さは普通の傘とほぼ同じなのだとか! 材質や構造に工夫を重ねるなど、軽量化には大きくこだわったとのことです。
見た目のインパクトだけでなく、「逆転の発想」を生かした機能性から大ヒットとなった『Sa傘』。生まれたいきさつは?