デザートには地元・城崎温泉で長年手作りされている「長谷川豆腐店」の豆腐が使われた。豆腐と生クリーム、宇治抹茶が重ねられたティラミスの底には、蜜で甘く煮られた丹波黒豆が隠れている。
今年60周年を迎える「あさぎり荘」はJA共済連兵庫が運営する宿泊施設で、以前から地元の食材にこだわった料理を提供してきたが、「もっとお客さまに分かりやすい取り組みを」と、県産の食材を前面に押し出したメニュー作りを企画。かねてから兵庫の食材の発掘に積極的に取り組んできた「ラ・スイート神戸」にコラボを申し込んだという。
メニュー開発にあたったのは「あさぎり荘」の井上一司料理長と、「ラ・スイート神戸オーシャンズガーデン」の料理長を担う小笠原靖彦シェフ、「ル・パン神戸北野」でスーシェフパティシエを務める朝田翔太シェフ。井上料理長が考案したメニュー構成を小笠原シェフらがアレンジし、昨年末からおよそ5か月をかけてレシピを仕上げた。井上料理長は「ペリーラや黒豆味噌といった但馬にはない食材も提案してもらい、新しい刺激を受けながら料理を作ることができた。食材そのものの魅力ももちろんだが、生産者の皆さんの情熱やエネルギーもいただいたので、自分の料理に生かしていきたい」と話していた。
これらの新メニューを含むあさぎり荘の60周年記念特別会席「夏物語」は、6月1日(水)から8月いっぱいまで提供される(宿泊客のみの提供)。4品以外にも「出石そば」「神戸牛」「但馬鴨」「蛇紋岩米」など、兵庫県産食材の魅力満載のコースとなっている。
「夏物語」宿泊プランは1泊2食2万3000円から。問い合わせは「あさぎり荘」、電話0796-32-2921まで。詳細は同館の公式ホームページにも掲載されている。
◆「城崎温泉 あさぎり荘」
【公式HP】