3年ぶりの旅行で神戸、大阪、京都で4日間を過ごした佐賀県の70代の女性は最後に三千院を訪れ、御懺法講の予行、総習礼(そうしゅらい)を目にした。「雅楽と声明のコラボレーションは初めて。鳥のさえずりと、吹き抜ける風の音に青もみじが揺れる音とミックスされて、心に染み入る時間を過ごした。コロナやウクライナ危機という、世界的に混沌としている今の時代を10年後に振り返った時、『とても大変だったが、平和な時代が戻ってきた』と言えるようになれば」と話した。
※京都五ケ室門跡とは、妙法院門跡(三十三間堂)・三千院門跡・青蓮院門跡・曼殊院門跡・毘沙門堂門跡の五か寺。門跡寺院とは門主(住職)が皇室、あるいは摂関家によって受け継がれてきた寺院。