女子バレーボールV1リーグ1部(V1)の「ヴィクトリーナ姫路」が、5月30日、2022~23年シーズンの発表会見を開き、来季の新体制を発表した。新監督に、今季まで同チームのゼネラルマネージャーを務めた安保澄氏が就任。新入団選手には、日本代表の宮部藍梨選手が名を連ねた。
ラヴィーナ姫路(兵庫県姫路市)で行われた「2022-23キックオフミーティング」(発表会見)では、橋本明社長、関明夫球団本部長の挨拶のあと、新体制の発表、新監督・新キャプテンや新入団選手の挨拶が行われた。
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安保新監督は挨拶で、チームの指揮を執ることについて「悩みもしたが着任した。中谷宏大元監督が、全力でチームの強化・成長に取り組んでくれたことに、敬意と感謝を感じる。それに続けるように、情熱をかけて、より頑張っていきたい」と抱負を述べた。
また、今後のチーム作りに向けて「チーム力の向上・強化」「スポンサーとの協業」「積極的な地域振興」の3つを柱に挙げた。
とくに、チーム力の向上・強化については、まずは精神面で「失敗を、ネガティブにではなく、成長に繋がると捉えられるようにしていきたい」とし、スキル面では「サーブとスパイクの強化」を軸に据えることを明言。「スパイクを決めなければ、相手を打ち負かすことはできない。(強豪との対戦では)サーブで取れる点数が重要になってくる。まずはこの2点だ」と強い口調で語った。
新キャプテンに就いたのは、今季けがをしながらもチームに貢献した、ミドルブロッカーの荒谷栞選手。
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荒谷選手は、「覚悟の年だと思っている」と明かし、「けがが完治していない自分がキャプテンでいいのか悩んだ。しかし、それよりも『このチームで勝ちたい』という気持ちが勝り、就任の覚悟を決めました」と逡巡もあったとしたうえで、今季11位に低迷した状況を「打破しなくてはいけない。スポンサーやファンの皆様に愛されるチームであることに“強いチーム”という認識も加えたい」と、結果を伴わせる決意をにじませた。
新入団選手は、古市梨乃選手、吉﨑ひな選手、宮部藍梨選手の3人。ポジションはいずれもアウトサイドヒッター。