「六月(陰暦では五月)頃降りつづく長雨。また、その雨期。さみだれ。ばいう」など。そして「ばいう」には、語源の説明の後に時期や場所、降り方についての解説がありました。
「梅の花」の時期ではなく、「梅の実」が熟す頃からだったんですね。ただ、気になって他でも調べてみると、「『露』という言葉から来ているのでは」とする説を紹介している文献などもありますので、残念ながら「これが語源だ」とは言い切れないようです。
まもなく各地は梅雨入りすると思いますが、災害が起こらない、適度な雨量であることを願います。
言葉は時代とともに、その意味も使い方も変化します。「ことばコトバ」では、こうした言葉の楽しさを紹介していきます。
(「ことばコトバ」第57回 ラジオ関西アナウンサー・林 真一郎)