《大阪教育大附属・池田小児童殺傷事件21年》「子どもが巻き込まれる悲しい事件、今も 目を背けずに」安全への思い誓う大切な日 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

《大阪教育大附属・池田小児童殺傷事件21年》「子どもが巻き込まれる悲しい事件、今も 目を背けずに」安全への思い誓う大切な日

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 大阪教育大学附属・池田小学校(大阪府池田市)で児童8人が死亡、15人が重軽傷を負った事件から21年となった8日、「学校安全の日」として追悼式典が営まれた。池田小学校では事件を教訓に2009年から「安全科」という授業を設け、命を守る教育を続けている。

 一昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、児童の参加を各学年代表にとどめるなど大幅に規模を縮小、「安全科」の授業の公開は見送られたが、昨年から再開している。

 今年は6年生3学級の授業で「学校で好きな場所は?校舎でどんな工夫があるのだろう」というテーマで展開され、事件前と現在の校舎を写真で比較した。

 池田小学校では、事件を受け校地への出入口を一か所に限定し、事件のあった南校舎は改築して(改築後は東館)、事件を忘れないためのスペースと特別教室に、北校舎は取り壊され、普通教室棟(改築後は西館)を増築する。比較的新しい体育館は、事件とのかかわりの中で、道路に対する死角を解消するために外壁を可視化した。
授業では児童が積極的に挙手をして発言した。防犯ブザーの設置、教室から外、外から教室への見通しの良さ、入口が広い(全開できる扉)、先生コーナー(職員室とは別に廊下に設けられたスペース)など校内各所での見通しの良さを改めて確認した。

 児童らは「被害者や遺族の思いがあったのでは」「(光を取り入れ)心も明るくなる教室になった」と話し、最後は「自分の命を守る」「この学びを発展させて、相手との関わりを持ち、”思い”を伝えあい安心につなげて行く」という『自助、共助への気付き』につなげた。

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