“老舗”ではないロレックス、なぜここまで評価されるのか 他を圧倒した「2つの要素」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“老舗”ではないロレックス、なぜここまで評価されるのか 他を圧倒した「2つの要素」

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 このように、ロレックスは腕時計に関する多くの「世界初」の技術を開発することに成功しています。腕時計の発展に大きく貢献し、「正確で、壊れない」という人々の求めに応える腕時計を数多く送り出したことで、有名になったのです。

(2)実は歴史あるブランドではない?

 そんなロレックスですが、実はその歴史は決して「老舗」「名門」と呼ばれるほど長くはありません。現存する世界最古の腕時計ブランドは、1735年創業の「ブランパン」です。 ロレックスができたのは1905年で、ここだけで170年の差があります。歴史だけをみると、ロレックスは、「中堅~新興」のブランドと言えるでしょう。

ブランパン・バチスカーフ(Instagram・@goroandoさんの投稿より)
ブランパン・バチスカーフ(Instagram・@goroandoさんの投稿より)

 それにも関わらず、初めてエベレストに登った人の腕に巻かれていたのも、最速記録を塗り替え続けたレーサーの腕元に輝いていたのも、ロレックスの腕時計でした。約120年の歴史は、とても濃いもので、他社との歴史の差を一気に縮めました。

 また、「高級時計」と聞けば「スイス」をイメージする人も多いでしょう。現在はスイスのジュネーブに本社を置くロレックスですが、創業はイギリスのロンドンです。メーカーではなく、「ロンドンの時計商社」が始まりで、1919年にスイスに移転するまでは、そこで活動していました。1960年代の映画『007/ドクター・ノオ』では、イギリス海軍の中佐であるジェームズ・ボンドが重要なシーンでロレックスを着用していることは有名です。

 このようにロレックスはイギリスとゆかりが深いブランドで、「タフさを好む」国民気質とマッチします。そこからは、ロレックスという頑丈な時計を生み出したバックボーンがあることも理解できます。

 あなたがもし、ロレックスを着けている人を見て、ネガティブな感情を持つことがあるならば、その裏側にこういった輝かしい歴史と、数多くの職人をはじめとするブランドの思いが詰まっていることを忘れずにいたいものです。

(ラジオ関西Podcast『やさしい腕時計』 #1『ロレックスって、なにがすごいの? 他を圧倒した「2つのこと」とは』より)


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