WEリーグMVPに選出、初代女王INAC神戸の堅守を牽引したGK山下杏也加 魅力は「ギャップ」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

WEリーグMVPに選出、初代女王INAC神戸の堅守を牽引したGK山下杏也加 魅力は「ギャップ」

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 国内女子サッカーのプロリーグとして昨年9月からスタートしたWEリーグは、今年5月に初年度の全日程が終了。その年間表彰の場となる「2021-22 WEリーグアウォーズ」が、7日に行われ、初代女王に輝いたINAC神戸レオネッサからは、MVPにGK山下杏也加選手が選ばれたのをはじめ、ベストイレブンに4選手(山下選手、DF三宅史織選手、MF成宮唯選手、FW田中美南選手)が名を連ねた。また、優勝チームとしてメンバー26人がアウォーズの場に出席。チームを9シーズンぶりの栄冠に導いた星川敬監督(現、YSCC監督)も優秀監督賞の表彰を受けた。

優勝したINAC神戸レオネッサの選手たちがWEリーグアウォーズで表彰された(写真提供:WEリーグ)
岡田武史氏からトロフィーを受け取る星川敬監督(写真提供:WEリーグ)

 そのなかで、アウォーズでの表彰のときには緊張の面持ちだったのが、MVPとなった山下選手だ。「GKがMVPに取れるとは思っていなかったので、すごくうれしいですし、いろんな方から『ヤマ、MVPだよ』と言われていたのですが、選ばれなかったときにがっかりするのは嫌だったので、スピーチも何も考えてはいないのですけど……。初代優勝できたからこそ、みんなが必死にボールを追いかけてくれたからこそ失点も少なかったですし、おいしいところを止めただけのGKなので。(でも、MVPは)すごくうれしいです!」と、謙遜しながら感謝の思いを述べていた姿も印象的だった。

MVPに選ばれたGK山下杏也加選手(右)、プレゼンターの澤穂希さんとともに撮影(写真提供:WEリーグ)
MVPのスピーチを行う山下杏也加選手(写真提供:WEリーグ)

 実はそのアウォーズの前日となる6日に放送されたINAC神戸応援番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)では、パーソナリティー陣がすでに山下選手のMVPを予想。開幕から不動の守護神として19試合連続先発フル出場し、失点が11チームのなかで唯一、ひと桁台(9失点)という鉄壁の守備を最後尾で支えたINAC神戸の正GKの活躍を称えていた。

『カンピオーネ!レオネッサ!!』生放送の様子

「無失点、無敗を続けて、ずっと話題になっていたじゃないですか(※開幕から8試合連続無失点勝利)。それが時にはプレッシャーにもなり、苦しめられた部分もあったかと思うのですが、(シーズン全般にわたる)素晴らしい活躍は山下選手にしかできなかったことですし、あの気迫もすごかった!」と赤﨑夏実が絶賛すれば、元Jリーガーの近藤岳登も、「俺もMVPは一緒! あれだけ熱くなれる選手って、WEリーグにもいるんだって思って観ていた」と、その意見に同意する。

赤﨑夏実
近藤岳登

 試合でスタジアムMCを経験した赤﨑は「試合が終わった後にロッカールームに帰っていく時にふと見える笑顔に毎回キュンとしていました!」と述べれば、サポーターからも「(ファン感謝デーでは)山下選手のはじける笑顔とかわいい声に驚かされました。若手選手にかき氷なども振る舞っていたり、コミュニケーションも大事にしてるなと思いましたし、試合中とのギャップを多々感じた一日でした」と番組にメッセージも寄せられるなど、山下選手の魅力は、その「ギャップ」。

 試合ではチームメイトにも時には厳しい要求を続けつつ、自分にも厳しく向き合い、強固な守備組織を牽引した山下選手。なでしこジャパンでも実績が豊富なGKは、WEリーグ初年度、試合でも練習でもよくコミュニケーションをとり、若い選手たちをフォローしたり、アドバイスを送ったりする様子も見受けられた。

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カンピオーネ!レオネッサ!! | ラジオ関西 | 2022/06/06/月 18:30-19:00

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