全国的に梅雨入りし、雨の日が増えてきました。淡路島の農業公園「淡路ファームパーク・イングランドの丘」（兵庫県南あわじ市）では、コアラ館や植物館などの室内施設も多く、屋内でのクラフト作りやパン作りなどの手作り体験教室といった、雨の日でも楽しめる工夫がなされています。まずは、同園飼育員の後藤さんに同パークでの雨の日の楽しみ方を聞きました。
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【後藤さん】 イングランドの丘には屋内で楽しめる施設も充実しています。中でもぜひ寄っていただきたいのが、「ラビットワーレン」という施設です。ここでは、珍しい品種のウサギを実際に観察しながら、私たちの衣食住と深く結びついているウサギの歴史を学ぶことができます。屋内なので、雨の日はもちろん晴れている日でも楽しんでいただけます。
私はこの建物の設計から携わりました。設計時にどうしても取り入れたかったのが小さな図書コーナーなんです。このコーナーには、飼育員がこだわって集めた専門書や絵本など「おすすめしたいウサギの本」を並べており、自由に読んでいただくことができます。
――後藤さんおすすめの本はどれですか？
【後藤さん】 何冊かチョイスした本を置かせていただいている中でもぜひ読んでいただきたいのが「ちいさなうさこちゃん」シリーズです。邦題では「うさこちゃん」。「ミッフィー」と聞けばみなさんおわかりになるのではないでしょうか。
子どもの頃に親しんだ人は多いと思います。でも、大人になってからまた読んだという人は少ないのではないでしょうか。シンプルな構成の絵本ですが、じっくり向き合ってみると奥が深くて、思わず涙を流す大人が続出しているんです！
折しも、6月21日はミッフィーの誕生日。1955年のこの日、ミッフィーの最初の絵本『ちいさなうさこちゃん』と『うさこちゃんとどうぶつえん』（初版）の2冊がオランダで出版されました。
【後藤さん】 ミッフィーと言えば、口のデザインが「×」になっているのがチャームポイントですよね。じつはこの「×」、口だけでなく鼻も兼ねているのはご存知でしょうか。
