先日外を歩いていたところ、前方から白い毛のかたまりのようなものが、ふわふわ〜、コロコロ〜と、ただよいながら転がるようにやってきたのです。
「なんじゃこりゃ?」と頭にハテナを浮かべつつ手を伸ばしてみますが、僕の手から逃げているかのようになかなか捕まらない……。息を殺して距離を詰め、そっと静かに手を伸ばしても、またもコロコロ〜。あっちへこっちへ優雅に身をひるがえすさまは、「意思があるのでは?」と思わずにいられません。
そして追いかけまわすこと約10分。やっとの思いでつかまえました!
「これって、謎の生き物『ケサランパサラン』とちゃうの?!」
ケサランパサランとは、江戸時代から伝えられている謎の生物。白い毛玉のような姿をし、空中をフラフラと飛んだり、コロコロと転がるように進んだりします。不思議な力を持っている妖怪ともいわれているのですが、未だ動物なのか植物なのかさえもわかっていない未確認生物とされています。そして、ケサランパサランには「見つけた人に幸せをもたらす」という言い伝えもあるのです。
「僕、もしかして幸せになっちゃうの?(ニヤリ)」。胸を弾ませつつ、家に持ち帰りケースに入れていたところ……。なんと! 兵庫・姫路市立動物園で公開されているとの噂を入手。早速行ってみたところ、ありましたありました!
謎の生き物といわれているのに、堂々と「ケサランパサラン」と書かれた看板が立っていたのでびっくり! 近づいてみると、僕がつかまえたのとそっくりな物体がケースに入っていました。
ケサランパサランの正体とは、一体……? 姫路市立動物園の飼育スタッフの方に詳しく聞いてみました。