「めちゃ」「むちゃ」「めちゃくちゃ」「めっちゃくちゃ」「むちゃくちゃ」「むっちゃくちゃ」「めちゃめちゃ」「むちゃむちゃ」「めちゃんこ」「めっちゃんこ」(漫画『Dr.スランプ』の主人公アラレちゃんが使うことば。1981年、テレビアニメになり大流行した)「むっちゃんこ」「めっちゃらこ」(めちゃくちゃなさま)「めったんこ」(「めちゃんこ」の変化した形)「むっちゃんこ」など…。(出典はいずれも『日本俗語大辞典』)
こうした言葉が成立した時期や過程、使われていた地域などは異なっていますが、意味はほぼ同じです。
よく似た表現。同じ表現の繰り返し。語尾の変化。何と多様なことでしょう。会話のなかで言葉が微妙に少しずつ変化し、若い人たちを中心に広がっていく。そうして巷で使われていたものが、メディアを通じてさらに大きく広がる…まさに言葉が生きている証(あかし)と言えます。
このように元の言葉とあわせて変化(進化)したものがある一方で、廃れて使われなくなり、死語になってしまうものもたくさんあります。果たしてこれからどんな言葉が広がっていくのでしょうか。
言葉は時代とともに、その意味も使い方も変化します。「ことばコトバ」では、こうした言葉の楽しさを紹介していきます。
(「ことばコトバ」第60回 ラジオ関西アナウンサー・林 真一郎)