実は、大鹿校長には、以前にも質問をしたことが。目の前にやってきた生け簀(いけす)の魚を撫でてやると喜んでいるように見えたため、「私に懐いているのか?」という疑問に答えていただきました。
【校長】 また来たか(笑)。しかも、今度はカメ!? ちなみに種類はクサガメか。まず結論から先に言うけど……、それ懐いてないわ(笑)。
【私】 こんなにあとをついてくるのに!?
【校長】 前(生け簀の魚)のときと一緒やなあ。エサをくれるからついてくるんやろな(笑)。ただ、魚と違って人を認識している可能性はあるなあ。顔を覚えているか、ニオイを覚えているか……。そうは言っても、カメにとって「この人は大丈夫やなあ。安全な人やなあ」というレベルやで。
【私】 確かに、カメちゃんの生活全般の面倒を見てます。エサをやるのはもちろん、毎日水槽の水を変えて、掃除もしています。
【校長】 せやろ。カメは単独で生きるものやから、イヌやネコとはちゃうねん。懐くというより、あなたに慣れたんやろうなあ。
家に帰り、カメちゃんを床に放しながら「カメちゃんは、私や環境に慣れただけなんか!?」と問いかけてみるも、無反応。
すねるようにリビングから立ち去ってみると、「待って〜!」と言わんばかりにコトコトと追いかけてくるカメちゃん。その姿があまりにも愛おしくて、思わず腕に抱きしめたところ……。
「痛い痛い!」爪をたてて、腕のなかから全力で逃げようとするんです。確かに、今まで抱きしめるような行為をしたことはありません。