突然ですが、皆さんは「顔面セーフ」という言葉を覚えているでしょうか? すぐにピンときたという方も多いかもしれませんが、小学生のころ夢中になって遊んだドッジボールの用語です。
そもそもドッジボールとは、2つのチームに分かれて、相手の体にボールを当てる競技のことを指します。ルールはいたってシンプル。ボールを当てられた人はコートの外に出て、コート内にいる人を段々と減らしていくというもの。
ただし、当たったのが顔面だった場合にのみ、コートの外に出ていかなくても良いという特別ルール、つまり「顔面セーフ」が適用されます。
故意にしろわざとでないにしろ、「顔面に当たると危ないから、やったらあかん!」と生まれたルールで、野球で言うところの「デッドボール」みたいなものですね。しかし、顔面セーフって、あまりにも露骨なネーミングですよね(笑)。
ただよくよく考えてみると、ドッジボールは小学生くらいの子どもたちの遊び。思い返してみると、どれもこれも適当に付けられたような名称ばかりでした。
たとえば、「横目投げ」または「よそ見投げ」。普通であれば投げたい方向を見ながら投げますが、これはまったく違うところを見ながら投げて、相手を驚かせる投法を指します。
普段は上から振りかぶって投げているのを、突然横から投げてフェイントをかける「円盤投げ」または「UFO投げ」なんていう投げ方もあります。