大熊さんは、ペルシャ絨毯の良さをより多くの人にわかってもらうため、正しい知識を持って、正確な情報を伝えることを心がけているという。そして、それぞれの絨毯の特徴や使用感などを、自分の経験などから丁寧に説明するようにしているのだそう。
それでも「ペルシャ絨毯の店というと、うさんくさいと思われがちなので…」と大熊さん。そうしたイメージを払拭すべく、業者を対象に、手織り絨毯の専門知識を学べる塾も主催している。
多くのペルシャ絨毯に触れてきた大熊さんに、最もお気に入りの1枚を聞いてみると、たくさんありすぎて選べないとのことだったが……「強いて言えば自宅にあるライオンギャッベですね」と教えてくれた。ライオンの背中から太陽が昇っているデザインで、その太陽が笑顔になっているところに遊び心を感じるのだという。毎日、家を出るときも家に帰ったときにも癒されているのだとか。
ペルシャ絨毯。自分の好みに合う1枚を見つければ、日々の生活がより楽しくなりそうだ。
(取材・文=バンク北川)
【絨毯ギャラリー】
圧倒的な品揃えから、全国の絨毯ファンが足を運ぶギャラリー。絨毯の歴史を学べる「シルクロード絨毯ミュージアム」も併設。六甲ライナー・アイランドセンター駅直通の神戸ファッションマート3階。営業時間は午前10時~午後6時。水曜定休。