6000年前に誕生した「時計」が「腕時計」になるまでの歴史「日時計→水時計→砂時計→…」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

6000年前に誕生した「時計」が「腕時計」になるまでの歴史「日時計→水時計→砂時計→…」

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 その後、この円筒形の時計が懐中時計に姿を変え、よりコンパクトになります。持ち運びはしやすくなりましたが、次には正確な時計が求められるようになります。砂時計を使っていた時代=15世紀の大航海時代に多かった衝突事故を避けるため、それ以降の船乗りたちは正確な懐中時計を開発し、航海時に携帯するようになったのです。

 海の上で使うために高い精度を追い求めた時計、いわゆる「マリンクロノメーター」の始まりです。正確な時間を測定することは、正確な位置がわかることにつながり、命が守られます。17世紀のイギリス政府は、賞金をかけて新たな時計技術を競わせ、「時計開発」を国家事業にまで押し上げたのです。

 時代は、手首に巻く「腕時計」へと進んでいきますが、最初は懐中時計を腕に括りつけただけでした。そうした中、パイロットが操縦かんを握りながら時間を知れるようにと開発されたのがカルティエの「サントス」です。これが1904年のことで、サントスは世界初のメンズウォッチといわれています。1969年には日本のセイコーがクォーツ式の腕時計を発表し、2015年には初代アップルウォッチが産声をあげました。

◆腕時計の歴史は、時計の歴史のほんの一部に過ぎない

 日時計が誕生して、人類が時を知ろうとしてから、およそ6000年の年月が経過しています。腕時計の歴史は100年ほどと、時計の歴史のほんの一部にすぎません。普段何気なくつけている腕時計は、先人達の英知の結集なのです。「時計」はこれから、どんな未来を辿るのでしょうか? 時計の歴史を深く知って、もっと腕時計を楽しんでくださいね。

(ラジオ関西Podcast『やさしい腕時計』 #5『「時計」は6000年前に誕生…そこから「腕時計」に小型化するまでの歴史』より)


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