20~30代男性に多い「群発頭痛」とは 医師が解説「もだえ苦しむ」「偏頭痛より痛い」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

20~30代男性に多い「群発頭痛」とは 医師が解説「もだえ苦しむ」「偏頭痛より痛い」

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――群発頭痛と偏頭痛、どちらなのか見極めるのが難しいですね。

片側の目の奥にえぐられるような痛みを感じたり、あるいは鼻水、目の充血などの症状が同時にみられる場合には群発頭痛である可能性が非常に高いですね。

――1度発症すると痛みは長引くのでしょうか?

いいえ、群発頭痛の痛みは非常に短いのです。偏頭痛の場合、なかには2〜3日にもわたり痛みが続くという方がいる一方で、群発頭痛の場合はおよそ15分〜3時間ほどといわれています。痛みが長時間続くのではなく、短い痛みが何度も繰り返されるのが群発頭痛なのです。

――どのようにして群発頭痛であると診断されるのでしょうか?

症状をみての診断になりますね。片側の目の奥にえぐられるような痛みを感じたり、鼻水が出ていたり、目が充血しているなどの症状がそろった場合に群発頭痛であると診断されます。また、群発頭痛は朝方の発症が多いといわれているのですが、明確な原因などはわかっていないのです。

――治療は可能なのでしょうか?

飲み薬による治療では間に合いませんので、偏頭痛の場合と同じ注射薬を使用します。あるいは、酸素吸入によって痛みが治るという方もいらっしゃいます。

――予防法はあるのでしょうか?

明確な予防法はないため、ストレスがかからないよう、規則正しく生活を送っていただくのが良いかと思います。もしも発症した場合には、救急もしくは専門医にかかっていただければと思います。

◆吉田泰久 社会医療法人榮昌会 吉田病院 / 理事長兼院長 /
1952年12月の開設以来70年近くにわたり、神戸市の救急医療のなかでも脳卒中患者の診療を主に担い、急性期から回復期、在宅まで一貫した脳卒中治療を提供している。
診療科は、神経外科、脳神経内科、内科、循環器内科、リハビリテーション科

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