“副作用が少ない”と注目 『がんの粒子線治療』 今春から保険適用範囲拡大 「X線より能力高い」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“副作用が少ない”と注目 『がんの粒子線治療』 今春から保険適用範囲拡大 「X線より能力高い」

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■世界で進む粒子線治療
 粒子線治療はアメリカを中心に進んでいて、世界的に増えてきているという。「最近は中国の導入例が増えてきています。副作用が少ないという事実は以前から知られていましたが、コストがかかる治療装置だったので普及が難しかった。ところが、様々なメーカーが参入してきたことによって、小型化と低価格化が急速に進んできています」(沖本さん)

 同センターに通う患者のおよそ半分は、兵庫県内から訪れる。大阪からの患者も多かったが、近年、大阪や京都にも粒子線治療の施設ができたことから、最近では、粒子線の施設がない四国のほか、鳥取や島根から多くの患者が訪れるそう。

 沖本さんは「どんながんでも粒子線治療だけで治るわけではない。手術を受けていただく方がいい場合もあります。粒子線治療を選択肢の一つとして考えてもらい、色んな治療法を検討したうえでベストなものを選んでほしい」と締めくくった。

兵庫県立粒子線医療センター・院長の沖本智昭さん(写真右)とラジオ関西の三上公也アナウンサー ※撮影時のみマスクを外して撮影

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年6月7日放送回より

【兵庫県立粒子線医療センター 公式HP】

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