サッカー・J1のヴィッセル神戸は18日、日本代表MF橋本拳人選手(28)がスペインリーグ(リーガ・エスパニョーラ)2部のSDウエスカへ移籍することが決まったと発表した。
ロシアのFCロストフでプレーしていた橋本選手は、FIFAのレギュレーションによりロシアのチームとの契約が一時停止された措置を受けて、3月途中にヴィッセルへ加入。4月6日のJ1第7節、古巣・FC東京戦でクリムゾンレッドデビューし、5月途中から本格的にチームの主軸ボランチとして活躍。吉田孝行監督も「チームの心臓」と絶賛するほどの存在感を見せつけた。ヴィッセルではJ1で9試合出場1得点という実績を残し、7月のリーグ戦3連勝にも大きく貢献している。また、19日から行われる「EAFF E-1 サッカー選手権 2022決勝大会」の日本代表にも選出されている。
なお、今回の移籍も、FIFAのレギュレーションにより、ロシアのチームとの契約が一時停止された措置を受けたものとなるという。
「このたび、SDウエスカに移籍させていただくことになりました。自分が苦しい時期に声をかけてくれてクラブに招き入れてくれたヴィッセル神戸には感謝しかありません。また、自分の決断に理解を示してくれた三木谷(浩史)会長をはじめクラブの皆さまには、本当に感謝しております」とクラブを通じてコメントを発表した橋本選手。
「夢であった海外挑戦が様々な事情で難しくなっていましたが、今回、改めて、オファーをいただき、自分と向き合った結果、移籍の決断をさせていただきました」という背番号15は、いったんは7月1日にヴィッセルとの契約を延長していたが、スペインでのプレーという道を選択した。
「4か月という短い期間でしたが、素晴らしいチームメイトと出会い、スタッフの方々に支えられてサッカーをできる喜びを改めて感じることができました。そして、サポーターの皆さまには、苦しい時期、声の出せない状況のなかチームに寄り添ってくれて拍手を送ってくださり感謝の気持ちでいっぱいです。僕自身なかなかチームに貢献できず、このタイミングでの移籍ということで本当に申し訳ない気持ちですし、チームに必要としてもらった中でこの決断をすることはとても苦しかったです」と、正直な胸の内も吐露。
「ただ、ヴィッセル神戸でプレーさせてもらえたからこそ、このチャンスをいただけたと思うので、今後活躍し、飛躍することで皆さまに恩返ししていきたいと思います。最後になりますが、ヴィッセル神戸に関わる皆さまと闘った日々は自分にとってかけがえのない時間になりました。ヴィッセル神戸でプレーできて良かったなと心の底から思っています。本当にありがとうございました。また会える日を楽しみにしています」と述べ、ヨーロッパでの活躍を誓っていた。