「他の大学にはこんなん無い」　豊岡『芸術文化観光専門職大学』オープンキャンパスの熱気を1年生が語る

2022/07/21

　2021年に兵庫県豊岡市に開学した芸術文化観光専門職大学（CAT）。同大学学長であり、劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』（ラジオ関西、木曜午後1時～）に、同大学１年の西山麻祐さんが出演。自身の参加したオープンキャンパスを振り返り、大学の魅力を語った。

　西山さんは大阪府出身。高校時代は、地域課題や地域の活性化を図る「インターアクト部」に所属し、他校の生徒と交流しながらSDGｓについてディスカッションするなど精力的に活動した。

　そんな西山さんが同大学を志望したのは、「実習が多いという特色に引かれた。ここで自分のやりたいことを明確にしたい」との思いからだったそう。昨年のオープンキャンパスには父と参加。これまで但馬地方に行ったことはなかったが、父の運転する車で向かったところ、あまり遠くには感じなかったという。

　オープンキャンパスでの模擬授業の前には、平田さんがあいさつを述べたのに対し、参加者らも元気よくあいさつ。会場は未知なる学びへの熱気に包まれていたとのことで、西山さんは「ほかの大学では、こんなん無いわ」と感じたそうだ。

　模擬授業の後は、在校生がキャンパスを案内。コミュニケーション能力に長けた先輩らは頼もしく、質問タイムでは、楽しい学校生活をみずみずしい言葉で伝えてくれたといい、「西山さんなら大丈夫だよ」という励ましの言葉が後押ししてくれたと語った。

　入学して4か月。西山さんは、いま、3つのサークルを掛け持ちしながら勉学に励んでいる。

「一番印象的だった授業は（世界的バレリーナの）木田真理子先生の授業。すごい筋トレでびっくりしました（笑）。私は観光分野の志望ですが、芸術系の授業も特に抵抗感はなく、楽しんでいます。今後は芸術についても学びながら柔軟な発想で企画力を養いたい」と話す西山さんに、平田さんは、「本学は『リベラルアーツ』（※1）を掲げ、“一般教養”として体の使い方や演劇を使ったコミュニケーション能力を養う授業を設けています。地域の方々も学生の柔軟な発想による商品企画に期待しています。楽しみにしていてほしい」と語った。

※1　専門的知識だけではなく、幅広い教養・知性や体験の蓄積を通した総合的な学びを指す。古代ギリシャやローマの「自由七科」に源流を持つ考え方。「リベラルアーツ教育」。