全国の小学校の図書室でいつも貸し出し中の“大人が知らないべストセラー”『おばけずかん』シリーズを山崎貴監督が実写映画化したファンタジーです。映画『ゴーストブック おばけずかん』が7月22日(金)に公開されます。
一樹(いつき)たちの小学校で、夜中に子どもたちの枕元に現れる小さなおばけが噂になっています。このおばけは白い布をかぶっていて、子どもの耳元でささやきます。
「願いを叶えたいか?」
一樹は、初めは自分が夢を見たと思っていたのですが、友だちの太一とサニーも見た、と言いました。
「俺も見たぜ、白いおばけ」
3人が見た、願いを叶えてくれるという謎のおばけ。実は3人にはどうしても叶えたい願いがあります。
枕元に現れたおばけは「図鑑坊」と名乗り、願いを叶える方法を一樹に教えます。
「命がけの試練になるぞ。祠(ほこら)の場所にある古本屋で、おばけずかんを手に入れよ」
あくる日、3人が祠に行ってみると、きのうまではなかったはずの奇妙な屋敷がありました。恐るおそる入ってみると、中は迷路のようになっていて無数の本が並び、確かに古本屋のようです。
一樹たちは、奥の方にしまってある「おばけずかん」を見つけます。そこへ背後から怪しげな店主が声をかけました。
「やあ、君たち!」
「わぁーっ!」(3人)
3人はおどろいて、図鑑を持ったまま走って逃げ出します。
「ちょっと君たち!」
子どもたちの様子がおかしいと、担任の瑤子(ようこ)先生が一樹たちを追いかけてきていました。
3人は必死に出口を見つけてやっとのことで古本屋の外に出ましたが、住み慣れた街の雰囲気は、なんだか少し変わっています。
街に住む人は見当たりません。看板は読めない文字になっていて、交差点のカーブミラーはきのこのようにニョキニョキと4つも5つも連なっています。家の中は部屋の間取りがめちゃくちゃに入れ替わり、目が回りそうです。
一樹たちは、おばけの住む不思議な世界へと迷い込んでしまいました。
子どもたちは瑤子先生の下宿に集合して図鑑を開きます。すると、あの図鑑坊が現れました。図鑑坊の白い布をはがすと、目と耳が大きくてカラフルな衣装を着た二足歩行のおばけが姿を見せました……。