原作は、小学校の図書館に必ず置いてあるという講談社の「おばけずかん」シリーズ。さまざまなおばけの特徴と、日常でそのおばけと出会ってしまったときの対処法を教える、いわばおばけの取扱説明書のような内容で、“大人が知らないベストセラー”として知られているそうです。
主人公の一樹を演じるのは『万引き家族』や『約束のネバーランド』で演技力を発揮した城桧吏(じょう・かいり)です。太一役が柴崎楓雅(しばざき・ふうが)、サニー役はサニーマックレンドン、一樹がひそかに思いを寄せる同級生が吉村文香(よしむら・あやか)です。
子どもたちと一緒に冒険をする担任の瑤子先生を新垣結衣、物語の鍵を握る謎の古本屋店主を神木隆之介が演じています。
監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『STAND BY ME ドラえもん』などで知られるVFXの第一人者、山崎貴(やまざき・たかし)です。脚本は、原作の世界観をもとに山崎監督がオリジナルで書き下ろしました。
監督によると、子どもたちとおばけが共演する場面の撮影は、視線が合うようにおばけの等身大人形を置いてリハーサルし、あとでCGを加えたそうです。
また、おばけの声は事前にレコーディングを済ませていて、役者たちとおばけの会話が成立するように現場でセリフのタイミングに合わせて音声を出していたと明かしました。
CG映像の制作は苦労が多く時間がかかったということで、「おばけずかん、なので3匹では成立しない。図鑑坊だけでものすごい労力がかかったのに(登場するおばけ全部で)7体分やるのかと思ったらめまいがしました」と笑わせました。
さらに山崎監督は「劇中で図鑑坊が本格的に登場する前に、いろいろなシーンで主人公たちを追いかけているのを見つけてほしい」とツウ向けの注目ポイントを語りました。
おばけは図鑑坊のほかに一反木綿(いったんもめん)や山彦(やまびこ)などがいて、全部で7匹も登場します。どのおばけもとてもカワイイです。
星野源が主題歌の作詞・作曲・編曲を手がけました。「異世界混合大舞踏会(feat.おばけ)」として異世界のファンタジーをポップに彩っています。