“7割ができていない”屋外での正しいペットボトル処分 「キャップ・ラベル外してボックス投入が楽」 「ラベルレス」も注目 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“7割ができていない”屋外での正しいペットボトル処分 「キャップ・ラベル外してボックス投入が楽」 「ラベルレス」も注目

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 皆さんは、「SDGs(エスディージーズ)」という言葉をご存知ですか? 最近はテレビや雑誌、インターネットなどでも頻繁に取り上げられているため、この言葉の意味が「持続可能な開発目標」であるということは知っている、という人も多いのではないでしょうか。しかし同時に、意味は理解していても行動に移すことはしていない、何をすれば良いのかよくわからないという人も多いはず。そこで、この夏すぐに始められる「SDGsな行動」について紹介します。

ペットボトルの分別、どこまでしますか?
ペットボトルの分別、どこまでしますか?

 そもそもSDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のための国際目標で、17の項目に分かれています。簡単な言葉に言い換えると、「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう!」ということなのだそうです。

 17の項目は、「飢餓をゼロに」「平和と公正をすべての人に」といった大きな目標から、「水や衛生を守ろう」など、暮らしの中のちょっとした選択で一歩踏み出せるもの、「つくる責任・つかう責任を考えよう」といった、社会生活を営む誰もが意識できる項目まで様々あります。

 例えば、夏の暑い時期に意識する機会が増える「水分補給」。外出の際などにペットボトル入りの飲料を購入して飲むとき、どの商品を選び、どんな風に飲むのかを考えるところから、SDGsは始まっているといいます。

 PETボトルリサイクル推進協議会(東京都中央区)によると、日本のペットボトルのリサイクル率は、2020年時点で88.5%。私たちが使用したほとんどのペットボトルは回収され、食品用トレイや衣類など、新たな資源として再利用されています。

出典: PETボトルリサイクル推進協議会 年次報告書2021
出典:東播磨地域におけるペットボトルの「ボトル to ボトル」水平リサイクル取り組み説明会資料

 そこで、リサイクルのために私たち消費者が意識できる取り組みの第一歩として挙げられるのは、『ペットボトルに残る汚れの量を減らす』こと。飲んだ後に洗うところまでできれば良いのですが、「すべて飲みきってから捨てる」だけでも汚れの残量は大きく変わってくるそうです。この時点で、知らない間にSDGsの取り組みに参加していたという方も多いのではないでしょうか?

 また、『中身を飲みきったペットボトルを分別』することも大切です。

 全国清涼飲料連合会(東京都千代田区)が2022年4月に行なった「ペットボトルに関する消費者意識調査」によると、自宅でペットボトルを捨てる際、「キャップ・ラベルともに外している」という人は74.6%でしたが、屋外でペットボトルを捨てる際に「キャップ・ラベルともに外している」という人は半分以下の30.7%でした。

 外出先で分別をしない理由は、「外したキャップやラベルの捨て方がわからないから」「手間がかかって面倒だから」といった内容が目立つようです。ラベル・キャップは容器包装プラスチックごみとして回収される自治体が多い現代ですが、外出先では、そのひと手間をかけるのが面倒だという気持ちも理解できるところです。

 そんな中、外出先でも最小限の手間で簡単にリサイクルに参加できる方法がありました。飲み終わったペットボトルを、飲料の自動販売機の隣に設置されているボックスに入れることです。自動販売機の横に設置されているボックスは、飲み終わった後のペットボトル、缶、瓶を、“ごみ”としてではなく「資源」として集めるために用意されたもの。ただのごみ箱だと思われがちですが、実はリサイクルのための「回収ボックス」なのだそうです。

 このボックスの回収方法は家庭ごみとは異なるため、ペットボトルの中身を飲み切って、ラベルとキャップを外すだけでそのまま投入することができます。キャップの下のリングを外す必要もありません。ただし、このボックスにペットボトル・缶・瓶以外のものを入れるのは絶対にNGです。異物が混ざるとリサイクルの妨げになることもあり、回収された容器から手作業でそれぞれの種別に分けられるとのこと。余計な手間を生じさせないためにも、ペットボトル・缶・瓶のみ投入するようにしましょう。

 ここまで紹介する中で、SDGsやリサイクルの取り組みには意外と簡単に参加できることがおわかりいただけたかと思います。しかし、その気持ちもいつまで持続可能かはわからない……もっと簡単にSDGsに参加できないものかと探してみたところ、購入するだけでSDGsに参加できそうなアイテムを見付けました。『ラベルレスペットボトル』です。

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