そんなFISBAの今年のコレクションは、欧州の人たちが古くから憧れる理想郷・アルカディアをイメージしたデザインだ。また、生地やカーペットは、従来なら廃棄処分されていたペットボトルや古着から最新技術によって生産した糸を使い、製作している。限られた資源の節約、海洋汚染の軽減、染色・洗浄のために使う水の削減など、地球に負荷を掛けない取り組みを行っているところに、長い伝統と最新の革新の融合がうかがえる。
インテリアでは、家具や照明だけではなく、機能性で考えるとファブリックもとても重要なアイテムといえる。曽我さんは「最後にお部屋のグレード感を決めるのは、ファブリックです」と念押ししていた。
ファブリックについて、あまり知らなかった、きちんと考えていなかったという人は、家で過ごすことも多いこのタイミングに見直してみては。
(取材・文=バンク北川)
【大丸インテリア館 ミュゼエール】
およそ4000平方メートルのスペースに、国内外の有名メーカーの家具が集結。自分にあった家具を自分で選ぶ楽しさを提供。六甲ライナー・アイランドセンター駅直通の神戸ファッションマート2階。営業時間は午前10時~午後6時。水曜定休