自宅から5分のところで寮生活 「地元を見直す機会に」 兵庫・豊岡の芸術文化観光専門職大学1年生が語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

自宅から5分のところで寮生活 「地元を見直す機会に」 兵庫・豊岡の芸術文化観光専門職大学1年生が語る

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 2021年に兵庫県豊岡市に開学した芸術文化観光専門職大学(Professional College of Arts and Tourism、以下CAT)。同大学学長であり、劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西、木曜午後1時~)に、同大学1年で地元・豊岡出身の田中翔也さんが出演。学生生活・寮生活での学びや収穫について語った。

 CATは、芸術文化・観光の双方の視点を生かして、地域の活力を創出する専門職業人を育成。開学当初より全国から多くの志願者が集まる。グループワークや面接を重視した高倍率の試験を経て、大学所在地である但馬地域からは、今年度は3人が入学した。

 1回生(1年生)は全員入寮のため、大学から徒歩5分のところに自宅がある田中さんも寮生活を送っている。最初は不安だったが、5月を過ぎたあたりから新しい環境にも慣れ、毎日音楽があふれている寮生活を楽しんでいるそうだ。

芸術文化観光専門職大学1年の田中翔也さん

「地元進学ですが、豊岡という場所がまたひと味違った視点で観察できる。寮生と買い物に行くにつけても、行き慣れた店が違って見える。地元を見直す機会にもなっています」(田中さん)

 自身を「緊張するタイプ」と話す田中さんは、面接重視の試験に不安を感じていたそう。しかしそこに、高校1年の頃から現在も所属し続けている朝来市市民吹奏楽団での経験が生きた。同楽団で、さまざまな世代・職種の人たちと音楽を作るという貴重な体験ができたと語る田中さんに、平田さんは「他者との交流に慣れている人は『準備ができない』と言われている本学の試験には向いています。(芸術や観光分野のマネジメントは)初めてあった人と何かしなくてはいけないですからね」と、コミュニケーション能力の本質を述べた。

 大学での授業は「英語以外は初めてのことばかり。ひとつひとつが新鮮」。クタクタになるまで体を動かす『コミュニケーション演習』では、自分の体と向き合うことができ、やり抜くことで自信を持てたという。

 音楽活動の経験から、今は「音響」の仕事に興味があると明かした田中さん。迷いながらも学ぶ喜びにあふれている田中さんに、平田さんもエールを送った。

田中翔也さん(写真中央)と、番組パーソナリティの平田オリザ(左)、田名部真理(右)

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2022年7月28日放送回より

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「芸術文化観光専門職大学」公式HP

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2022/07/28/木 12:35-13:00

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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