記憶障害を抱える彼女と恋人のふりをすることになった彼。なにわ男子の道枝駿佑と東宝シンデレラ・グランプリの福本莉子がダブル主演する、はかなくて切ない純愛ラブストーリー。映画『今夜、世界からこの恋が消えても』が7月29日(金)、全国東宝系で公開されます。
やさしくてちょっと内気な高校生・透。クラスメイトがいじめられそうになり、救おうとします。
クラスの不良男子は「同じ学年の人気者・真織に好きだと言えば、嫌がらせをやめてやる」と、告白をけしかけました。透は真織に嘘の告白をします。
透「僕と付き合ってもらえませんか」
真織「いいですよ」
予想外の答えが返ってきました。
授業のあと、真織は「本気で好きにならないこと」を条件に告白を受け入れるといいます。恋人のふりをする“擬似恋人”として付き合う、というのです。真織はルールを3つ提案します。
(1)放課後まではお互い話しかけないこと
(2)連絡のやり取りは簡潔にすること
(3)お互い、本気で好きにならないこと
学校のみんなには付き合っているように振る舞う、偽りの恋が始まりました。透は真織にだんだん惹かれていきます。
真織は交通事故の影響で記憶障害を抱えていました。眠ると記憶がリセットされて前日の出来事を忘れてしまう脳の障害です。
真織「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」
彼女のベッドの前には、起きたらすぐに目に入るよう、自分へのメッセージが貼られています。
“私は事故で記憶障害になっています。机の上の日記を読みましょう”
真織は毎日、その日の出来事を日記に書いて、朝、目が覚めたときに復習することで何とか記憶をつなぎとめていました。