とはいえ、児童全員に端末を配付している地域は、そう多くないそう。そのため、教師が電子黒板につなぐ形で使用したり、グループごとに1台の端末を配布したりといった方法で対応している学校もあります。
端末には、なかなか実物を見られないものを動画として電子黒板に映すという活用方法も。理科の場合だと、種の発芽やメダカの産卵、社会では雪国の暮らしや外国の暮らしなどを動画で観ることで、授業への関心を高めたりイメージを膨らませたりする狙いがあるそうです。
一方で、教育現場には悩みも。
「配付された端末を使って授業を行うことで、算数の内容ではなく、端末そのものに興味関心をもってしまうパターンがとても多いです。そのため、端末に慣れると同時に算数に興味を失う児童も。算数自体にも興味を持つようになるかは、児童と教師が信頼関係を持てているかが絶対条件になるでしょうね」（関係者）
時代が移ろい、教材・教具が算数セットからIT機器に変化しても、授業の根幹自体は変わらないようです。
