夏によく見る昆虫「カナブン」←何と呼ぶ? 兵庫県では『ぶいぶい』とも 地域によりアクセントもさまざま | ラジトピ ラジオ関西トピックス

夏によく見る昆虫「カナブン」←何と呼ぶ? 兵庫県では『ぶいぶい』とも 地域によりアクセントもさまざま

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 放送局では、自社の放送を社内で観たり聴いたりすることができます。そんなある日、仕事をしながら午後の放送にふと耳を傾けた時のこと。

「夏休みいうたら、『ぶいぶい』ばっかり取ってたなぁ。『しまぶいぶい』とか『げんじぶいぶい』とか」。

 兵庫県の東播磨地域・加古川市在住のパーソナリティ・Tさんの言葉でした。「ぶいぶい? そうだ! これは方言だった」と思い、取り上げることにしました。

「ぶいぶい」とは……「かなぶん」。そう。夏のこの時期、丸みある緑がかった姿を見掛けることの多い、あの昆虫のことです。『広辞苑 第七版』(岩波書店)によると…

「【金蚉】 コガネムシ科の甲虫」と書かれた最後に「ぶんぶん。かなぶんぶん。夏の季語」と出ていました。また、一つ挟んで次の項目には「かなぶんぶん カナブンの俗称」とありました。

『日本語オノマトペ辞典』(小学館)には「ぶんぶん」の項目があり、「(1)昆虫類の力強い羽音。(一部略)」の後、3番目の説明に「(3)コガネムシ(一部略)羽音から」と記載されています。

 一般的には「かなぶん」と言い、その羽音から「ぶんぶん」「かなぶんぶん」と言われるようになったようですが、語源辞典で調べてみたものの記載はありませんでした。真相はわかりません。

 冒頭で紹介したTさんに聞いてみたところ、今でも「かなぶん」は、ほぼ使わないとのこと。「ぶいぶいは、ぶいぶいや」と言われました。Tさんの周りの方々も同じ言い方をされているようです。

「ぶいぶい」は、今も主に兵庫県内の一部地域で使われていて、40歳前後より上の方はご存知のようです。ちなみにアクセントは、「ぶ」が低く、「いぶい」以降は高いところで平板で推移します。

 そのアクセントも地域差があるのではないかと気になったので、「かなぶん」について周りの複数の人に尋ねて調査しました。すると、兵庫県の播磨地域の人の多くは、「中高型」といわれる、二音目の“な”のみを高く発音する形でした。ただ、多くの関西出身者は、抑揚のない「平板型」でした。ところが新潟出身者に聞くと、第一音を高く発音=「頭高型」とのこと。初めて聞くアクセントだったため、辞書で調べることにしました。

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