兵庫県明石市の泉房穂市長が2022年2月、特定企業の課税データを無断でツイッターに投稿した問題で、一部の明石市議会議員らが8日、地方税法が禁じる秘密の漏えいに当たるとして、神戸地検に告発状を提出した。
ツイートの内容は、明石市内に工場を持つ企業の法人市民税課税額が載った書面を示し、法人税割の「0」が続いている部分に色付けして「ゼロってなんだかなぁ」とコメントしたもの。
この問題をめぐっては明石市議会が2022年6月、「秘密の漏えいに当たる疑いが強い」とした調査特別委員会(百条委員会)の調査報告書を賛成多数で可決していた。
告発した市議らは「泉市長のツイートは企業に対して攻撃する意図がある」と主張しているが、泉市長はこれまでの取材に対し「投稿は不適切であったが、これまでも説明してきた通り、違法性はないという認識に変わりはない。今後も手続きに従って、誠実に対応してゆく」とコメントした。