1970年代の「おうち」へ遊びに行こう!昭和レトロな家電、絵画、広告も 大阪・中之島美術館開館記念展 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

1970年代の「おうち」へ遊びに行こう!昭和レトロな家電、絵画、広告も 大阪・中之島美術館開館記念展

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 1970年代の大阪へタイムスリップ、ニュータウンの「おうち」に遊びに行こう! 大阪中之島美術館(大阪市北区)で開かれている開館記念展「みんなのまち 大阪の肖像 第2期/「祝祭」との共鳴。 昭和戦後・平成・令和」では、時代とともに変遷してきた大阪の街の移り変わりを紹介。2期目となる今回は、戦後復興期から70年の大阪万博、現代へと続く起伏に富んだ大阪の営みを、当時の工法で再現した住宅、家電、絵画、ポスターなど約300点の貴重な資料と作品で振り返る。

大阪中之島美術館

 会場でとりわけ目を引くのは、1970年代の工業化住宅の再現展示「温居(ぬくい)さんち」。

「温居さんち」
玄関

 当時の工法、建材、仕様で積水ハウスが制作した“実物大工業化住宅”で、多くのメーカーが協力、水回りやガス台などの設備、インテリア、家電、装飾品なども当時のもの、あるいは再現したものでしつらえてある。実際に家の中に入って、隅々まで見学できるのが楽しい。

実物大工業化住宅にて テレビ(右)とステレオ

 この住宅には具体的な設定がある。1975年、大阪府豊中市の千里ニュータウンに建てられたマイホームで、住んでいるのは、温居さん一家(33歳エンジニア、30歳専業主婦、5歳長男、3歳長女)。長男が好きなテレビ番組は「8時だョ!全員集合」と、当時の子どもたちの多くがうなずきそうなプロフィールとなっている。

リビング

 注目ポイントは壁、床、キッチンなど、いずれも木が使われていること。住宅の監修に携わった生活空間研究室(大阪府豊中市)の中村孝之代表によると「当時、ウォルナットなどの銘木を使ったデザインを作ろうとの意識がどの分野のメーカーにもあった」という。

 一方で、台所回りの家電は花柄が主流。展示品のポット、ジャーもカラフルな花柄だ。中村代表は「重厚な銘木と親しみやすい花柄。そこから生まれる70年代らしい空間を味わってほしい」と話す。

ダイニングキッチン
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