「作品に平気で鳥が止まったりして、カカシとしてはどうかと思うけれど、作品を中心に周囲の景色も一緒に見てみてよ!」という水田さんの言葉に、周りを見回してみました。
うわぁ〜、確かに! 後ろの山、走る播但線、夏の青い空! このあたり一体がひとつとなり、まるで1枚の絵画作品のように見えるんです。
豊かな自然を感じる景色の中心には、朝来の未来を思い、語り合っているような2人がたたずんでいる、そんな作品に見えてきます。
今の季節はもちろん、春夏秋冬、朝昼晩、雲の流れや空模様の違い、飛んでくる鳥や昆虫たちの姿は日々変わるため、毎日、いや毎時間ごとにまったく異なる作品のように見えるんですって。
こうやって全体の風景に見惚れていると、この今の風景に思わずタイトルをつけたくなってきました。「朝が来る」と書いて朝来、羽渕の羽ばたく羽、未来を語り合う2人の紳士……。
作品タイトル、羽ばたく朝来『ディスカッション』なんて、めっちゃええんちゃうん! これには、水田さん苦笑い……。
「今度は、違う時季、稲穂が首(こうべ)を垂れる秋の夕方にまた来ますね!」そう言いながら、その場をあとにしました。
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)