実際にソフトを活用しているという田中くんは、その効果を実感した出来事があったそう。
この夏、兵庫県大会予選の初戦で、強豪校を相手に3打席3振で迎えた高校生活最後の打席。ソフトの分析で出た苦手なコースを反復練習したおかげで、手に汗握るこの打席をレフト前ヒットで締めくくることができたそうです。
このソフトの素晴らしい点というのは、機能だけではないのです。実は「Analys(アナリス)」は、自身が通う学校の野球部だけが使えるソフトとしてではなく、希望があれば全国どこの学校でも無料で使うことのできるソフトとして開発したのだそう。現在では全国の約50校で使われており、その分析結果は練習方法にも反映され、高評価を得ているところなんです。
田中くんは言います。
「僕は、このソフト開発に一生懸命打ち込んだことでいろいろな人に出会い、いろいろなサポートを受け、そして考え、行動し、自分自身も大変成長させていただきました」
そして、こうも続けました。
「高校生活の3年間で、勉強、部活動、そのほかでも、なにかひとつでも一生懸命に打ち込めば、必ず素晴らしい経験と結果に繋がります」
自身の後輩や高校球児、そして全国の高校生たちに向け、笑顔でエールとバトンを送ってくれました。
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)