お笑いコンビ・東京ホテイソンが、8月26日にラジオ番組『東京ホテイソンのラジオ瓦版』(ラジオ関西、金曜午後9時~)に出演した。番組冒頭、「M-1のにおいがする」と切り出したショーゴ。夏の終わり、若手芸人たちは賞レースモードに変わってきているようだ。
例年、『M-1グランプリ』は夏に予選が始まる。今年も8月から1回戦が行われており、芸人たちも徐々にモードチェンジしているという。予選が始まると、『M-1』を意識してネタを変える芸人が多くなる。春時期はお客さんをいじるなど自由なネタをする芸人もいるが、この時期は『M-1』用に短いネタを仕上げる芸人が多発。ライブ主催者から“持ち時間4分” など指定があっても、1回戦の制限時間である2分で切り上げる芸人もいるとか。
予選が進んだ11月頃はライブの雰囲気がさらに独特になり、(前半と後半で)「違うライブみたい」になるという。早い段階で予選に落ちた芸人がライブの前半に出演し、アドリブやお客さんいじりのあるネタで盛り上げる。客席があたたまった状態のところに、勝ち残っている芸人が完成度の高いネタを披露する……この相乗効果で、「信じられないくらいウケる」のだそう。
また、予選期間は舞台袖に携帯電話を置き、自分たちのネタを録音する芸人もいるそう。録音するのは、後から聞き返してスピード感などを緻密に確認するためだ。しかし東京ホテイソンは録音をしないそうで、たけるは「あれ意味あるの?」と懐疑的な様子。ショーゴいわく、「べしゃり」の漫才師にとって録音は意味のある行動だそう。
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【ショーゴ】 俺たちはもう、(間やスピード感が)決まってるから。やっぱ、べしゃりでいく漫才師は……オズワルドの伊藤さんが言ってたんだけど、「お前らは良いよなぁ」みたいな。調子の良い・悪いが少ないと。差異が無いと。「俺たちは、今日は調子良かった、今日はダメだったが、マジで分かるんだ」って。
【たける】 あぁそうなんだ。でも俺1回、録音してる人の聞かしてもらったのよ。それ、内ポケットに(携帯電話を)入れてる人だから、「カサカサカサ、カサカサカサ……!」って。
【ショーゴ】 そっちの(意味)ね(笑)!
【たける】 「意味ないよ!」って(笑)。