お米は野菜と同じ「生鮮食品」! お米を最後までおいしく食べるための保存方法 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

お米は野菜と同じ「生鮮食品」! お米を最後までおいしく食べるための保存方法

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【羽田野さん】はい。米袋には、輸送中の衝撃による破れを防ぐために小さな空気穴があいていて、密封された状態ではありません。
ですので、周囲の湿気や袋についた水滴が空気穴からはいった場合、それがカビやお米の変色の原因になってしまいます。また、空気穴を食い広げて虫が侵入する事例もあります。代表的な穀物害虫である「ノシメマダラガメイガ」は成虫が米の表面やヌカの中に産卵することで発生し、幼虫は包材も食い破ります。ですので、密封できる容器への移し替えをおすすめしています。

保存に使用する密封容器はこまめに清掃することで、カビの発生や、害虫の発生を防ぐこともできます。お米を密封容器に入れるときは、入っているお米を使い切ってから入れるようにして、継ぎ足さないことも大切です。また、密封容器に移し替えることで、においうつりを防ぐことができます。

――保存容器をこまめに清掃して、継ぎ足さずに使い切ってから、新しいお米を入れることが大切なんですね。保存場所はどこがいいのでしょうか。

くろまと76号より
くろまと76号より
水濡れにより変質したお米
水濡れにより変質したお米

【羽田野さん】比較的涼しい場所を選び、湿度が低く、直射日光が当たらないところが適しています。また、貯蔵する温度を10℃以下に下げると、お米の劣化を遅らせることができるので、特に梅雨時から夏にかけては、冷蔵庫がおすすめです。

逆に、流し台の下は、湿気がこもりやすく、近くにあるもののにおいがお米に移ってしまいますので注意が必要です。

――保存方法だけでなく、保存場所にも気を付ける必要があるんですね。お米を使う際にも、注意することがあるのでしょうか。

【羽田野さん】計量カップなどを使ってお米を計る際には、濡れた手で扱わないようにして、お米が濡れてしまわないように注意しましょう。

――お米は精米時期から1ケ月を目途に食べきること、密封できる容器に保管してこと、そして、保存容器はこまめに清掃すること、で最後までおいしく食べて使い切ることが食品ロスの低減にもつながるのですね。

※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』内「コープスコープ はかるたいせつ」2022年8月23日放送回より

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