神戸市は、洋菓子や、ワイン、アパレルなど、神戸で製造・販売される様々な地場産品を対象とした割引クーポン「神戸ブランド・エールクーポン」をWEBで発行する。新型コロナウイルス感染症や物価高の影響で厳しい経済状況にあるなか、地場産業を支援する取り組みで、9月15日から利用できる予定。
神戸港の開港とともに外国人居留地が開設された神戸市では、その洋風文化に刺激を受けた産業が多くある。代表的なものは、パンやコーヒー、洋菓子、真珠加工や洋家具、ケミカルシューズ、 スポーツ用品など。また、山と海に恵まれた自然を生かして発展した清酒産業も盛んだ。
これらの「衣・食・住・遊」に関わる生活文化産業は神戸の「ファッション産業」と呼ばれている。2021(令和3)年6月には神戸のファッション産業に関わる事業者や市民が、ともに神戸らしいファッション文化を新興し、次世代に引き継ぐことを目的とした「神戸らしいファッション文化を振興する条例」も制定された。
今回発行される「神戸ブランド・エールクーポン」の対象となるのは、神戸の地場産業を行う事業者により製造され、神戸で販売される地場産品。税別単価3,000円以上の製品が、クーポンを利用すると、最大30パーセント割引で購入できるというものだ。
例えば、税別1万円の対象製品を3,000円の割引クーポンで購入する場合には、税込1万1000円から3,000円を引いた8,000円で購入可能となる。
「神戸ブランド・エールクーポン」の取得方法や、対象の店舗についてはホームページに掲載。利用期間は9月15日から来年(2023年)2月15日まで。ただし、同事業の予算が上限に達した時点で、期限より前に終了する可能性もあるという。利用は神戸市民に限定されておらず、1利用者あたりのクーポン利用上限額は3万円、1製品あたりの割引上限額も3万円とされている。
神戸市経済観光局ファッション産業課の森井義人さんは「神戸には地元の人もまだまだ知らない、素晴らしい地場産品が多くある。ぜひこの事業をきっかけに神戸の地場産品を知って、利用してほしい」と呼びかけていた。
※ラジオ関西『サンデー神戸』2022年9月11日放送回より