【北村さん】 全国では、おもにロフトや東急ハンズ、ヴィレッジヴァンガードなどで販売しています。あとは、ケロリン発祥の地である富山の駅前に行くと、コンビニやお土産屋さんにケロリングッズがズラーっと並んでいますよ(笑)。ほかにも、書店や女性に人気のファッションブランド店でも販売しています。
――ほかに、どのようなグッズが販売されているのですか?
【北村さん】 お風呂周りの製品を約30種類販売しています。『ケロロ軍曹』や『ゆるキャン△』など、キャラクターともコラボしながら販売をおこなっています。ちなみに、ロフトや東急ハンズで販売している「ケロリンバスマット」などは、タオルで有名な愛媛県今治市で手作業で作られているんです。私たちは製薬会社なので、品質にはとことんこだわりたいと思っています。
――ケロリン桶の魅力は?
【北村さん】 ノスタルジックな気持ちを感じさせてくれるところでしょうか。ケロリン桶は銭湯の印象が強いと思いますが、これをきっかけに若い方々に「ケロリンは医薬品」ということを普及できたらいいなと思います。
実用性の高さも魅力のひとつです。壊れることも印字がかすれることもないため、自己責任にはなりますが、さまざまな用途での使用が可能です。赤ちゃんの沐浴や、氷を入れてお酒の瓶を冷やしたり。意外な使い方であれば、セメントを入れてこねることもできます。ケロリン桶の製造成分は酸とアルカリに強いので、セメントを入れても大丈夫なんです。たまに工事現場で見かけることもありますよ。ご家庭にひとつあると便利かもしれません。
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来年で発売60周年を迎える「ケロリン桶」。もうすでに2年先までタイアップが決まっており、売れ行きは絶好調の様子。ケロリン桶をお家で使って、じっくりお風呂屋さん気分を味わってみてはいかがでしょうか。
(取材・文=弘松メイ)