看板は「目玉のおやじトースト」 昭和ノスタルジックな店内とジャズが心地よい『珈琲館 初音屋』(兵庫県西宮市) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

看板は「目玉のおやじトースト」 昭和ノスタルジックな店内とジャズが心地よい『珈琲館 初音屋』(兵庫県西宮市)

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――奥様との出会いもこの店だそうですね!

 嫁さんはもともと客だったんです。店が縁となり結婚しました。今は共に店舗を切り盛りしてくれる心強いパートナーでもあります。マスターの僕以上に話し上手・聞き上手なので、ファンがついているほどです(笑)。

マスターの奥様。ジャズがかかる居心地のよい空間で来店客との会話がはずむ

――看板メニュー「目玉のおやじトースト」はどのようなものですか?

 僕の娘が考案したメニューです。厚さ4センチほどに切った食パンにベーコンとチーズを敷き、マヨネーズで土手を作ったところに卵を割り入れて。仕上げに塩コショウをぱらりと振って、カリッと焼き上げます。卵が半熟状態になるので、トロリとあふれる黄身にパンをひたしながら召しあがる方も。けっこう人気なんですよ!

これが噂の「目玉のおやじトースト」。具材たっぷりでボリューム満点

――このメニュー、『ゲゲゲの鬼太郎』と何か関係があるのでしょうか?

 昭和26年から5〜6年間、『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげるさんは西宮の今津に住んでいたんです。水木さんのルーツといえば、神戸市兵庫区での話が有名ですが、ここ今津でも一時期を過ごされており、紙芝居作家として作品を描かれていました。けれどこの事実は、全国はもちろん地元ですらほとんど知られておらず……。「せめて地域の人々には知ってもらいたい」という思いからはじめた施策のひとつが、この「目玉のおやじトースト」なのです。

――最後に、コーヒーを淹れるときのこだわりを教えてください

 香り高くて飲みやすく、あとくちのよいコーヒーにするために豆は二度挽きしています。渋みやえぐみを取り除いたあと、さらにもう一度挽いています。どのメニューも「ひと手間かける」のがモットー。これがおいしくなるポイントだと思っています。

「おいしかった」と喜んでもらうため、試行錯誤しながら完成させたマスター自慢のコーヒー

 昭和ノスタルジーとコーヒーの香ばしい香りが漂い、ジャズが耳に心地よい『珈琲館 初音屋』。ここ以外にも、西宮・今津界隈には“古きよき面影”を感じられるスポットがまだまだ残っています。

 水木しげるのルーツをたどりに、ふらりと探訪してみるのもおもしろいかもしれませんね!

Clip木曜日に出演の慶元まさ美。「目玉のおやじトースト」をパクリ!

■珈琲館初音屋
住所:兵庫県西宮市津門川町12−13
最寄り駅:阪急・阪神 今津駅下車すぐ

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