そこで、サインポールなどを販売している「大阪サイン」に製造方法を尋ねてみました。
サインポールは、プラスチックの一種といわれているポリカーボネート製のベースに、シルク印刷で色をつけて作るのだと教えてくれました。
実は、今から約20〜30年ほど前に採用されていたこの製造方法だと、ほかの色に比べて青色の定着率が若干悪かったのだそう。ポリカーボネートに対して、青色の顔料のみ少しくっつきにくい、つまり、剥がれやすかったといいます。(現在は改良され、定着率も改善されているそうです。)
原因はこれですね! 年数も一致していますし、1日中太陽の光と熱の影響を受け、さらにポールがクルクルと回ることで青色の顔料の小さな色の粒が少しずつ剥がれ飛び散り、色が消えてしまったように青色だけなくなってしまったんでしょう。
その証拠に、よくよく見てみると太陽光の影響を比較的受けることのなかったポールの上部分には、青色が少し残っていました。
このように、青色だけ消えてしまったサインポールですが、谷口さんは「このサインポールは、谷口理容の歴史や! うちのシンボルとして、これからもクルクル回ってもらうで〜」とおっしゃっていました。
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)